インディアン=スノー=ディ
居心地の良くない沈黙が、
部屋の中に
雪のように積ってゆくのが
見えるようだった。


ぼくの中では、
イライラと音をたてて、

2つの渦巻きが
同時に発生した。


1つは、
ちえちゃんへの
攻撃的な渦巻き。


彼女を好きだなんて、
ぼくは1度も言っていないし、

彼氏がいるとか
知る必要もなかったし、

そんな事
言われたくもなかった。


そして、
この嫌な沈黙から
逃れたい。

ぼくの機嫌も、
ちえちゃんの機嫌も、

これ以上損ねる事無く、

和やかな雰囲気に
戻したい

という渦巻き。
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