インディアン=スノー=ディ
うちつける雨で、
バリヤのように煙った、
屋根や塀と同じように、

雨に打たれる彼女の方や頭や、
そんな雨との境目を見ながら、

ぼくらは、ほとんど街中を歩いた。


公園にも、プールにも行った。


途中、
自動販売機で
ジュースを買って飲んだ。

「なんか周り中、水なのに、
敢えて味のついた水飲んでるのって
奇妙な。」

おかしな事を
言っているような気がしながらも、
ぼくがそう言うと、

彼女は

「わかる。わかる。」

と笑った。

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