インディアン=スノー=ディ
暗くなる頃には、
ぼくも彼女自身も相当くたびれて、
ぼくらは表へ出た。

彼女と2人で街を歩くのは、
あの雨の日以来だった。


2人だということを意識した途端、
ぼくは
急におしゃべりになってしまった。

なんだか、
そんな自分を
みっともないと思いながらも
沈黙に耐えられるだけの
自信がなかった。

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