インディアン=スノー=ディ
一瞬、
ぼくは
彼女が竹に似ていると思った。


それは、
彼女が
竹林の側で育ったからかどうかは
解らない。

ただ、
大木のような存在感もなく、
小枝のように弱くもない。


たった1本、
すっくと真直ぐ空を目指し、
風にあおられても

大木が倒れるような大風も、

しなやかに受け止め、
ものともせずに、
ひたすら真直ぐ伸びてゆく。


その強さが、
彼女の中にも流れていると思った。
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