青色キャンバス

「私は蛍ちゃんの代わりなんて望んでないよ。でも…そう言ってくれて嬉しい」


「先輩……。やっぱり先輩はいつもそうだよね。いつも一人になろうとする。頼むから、自分を大事にしてよ、先輩」


自分を大事に……なんて、私は……


「先輩が生きている事を東先輩が責めるはずないのに、どうして先輩が気づかないんだよ！！東先輩がそんな人じゃないのは先輩が一番知ってるはずだろ！？」




それは…………
蛍ちゃんが優しい人だっていうのは知ってる…


それでも…それでもね。
今の私は、蛍ちゃんの優しさを信じられない。


だって…いつもの軽いわがままじゃないんだよ？


私があの時、あの時こうすれば良かったんじゃないか、助かったんじゃないかって…
何度も後悔したけど、もう何も取り戻せない…


「いっそ、蛍ちゃんに恨まれた方が良かったよ…」


そうすれば、私は私自身を責めていられる。何かを責めてないと、私は私を保っていられない。