青色キャンバス
「…………おはよう、秋君……」
「あ、先輩起きたの?」
今起きた感をかもし出しながら私は寝起きを装う。
「やば、なんか……寝起きの先輩ってエロい」
「……………はい?」
エロいって………
エロいのはあなただよ!!
着崩れた秋君は……その、目のやり場に困る。
Tシャツがめくれて見える腹筋とか!寝癖とか!掠れた声とか!
「なに、先輩?そんな赤い顔して俺の事見て………。まさか、俺おかずに妄想してんの?」
「お、おかっ…………」
なんて破廉恥なの!!?
年下なのに!振り回される私って………
「あーあ、可愛い♪」
「//////」
お互い、横になりながらふざけあう。
私、秋君にからかわれるの……嫌いじゃないんだなぁ…
こんなに楽しいのは久しぶりだ。
「あ、そういや俺バイトだった……。あぁ、行きたくねぇーな」
ーギュッ!!
秋君は布団ごと私を抱き締める。
秋君の行きたくない理由がわかった気がして少し嬉しくなった。
「そういえば、秋君って何のバイトしてるの?」
「ん?あぁ、言ってなかったっけ、カフェでバイトしてる…って、俺良いこと思いついちゃった」
カフェでバイト…………知らなかったな、私ってもしかして秋君の事なんにも知らないんじゃ………