青色キャンバス
「嫌いになるとか、恨むとか、俺に出来るわけないだろ…。そう思えたら、どんなに楽だったんだろうな…」
それでもそうできないのは、俺が雛先輩を今でも好きで、この手で守りたいと思ってるからだ。
俺は……きっと忘れられない。
雛、俺は引き止めれば良かったのか?
そうしたら、少しでも足を止めてくれた?
迷ってくれた?
「女なら、すぐに落とせるって思ってたのに……。本当に欲しい女は、手に入らない…」
雛、好きだよ。
もう一度、俺の傍で笑いかけてよ。
そうしたら俺、もう離さないで、ちゃんと繋ぎ止めておくから……