青色キャンバス
「……もう……私……」
どうしたらいいのかわからない。
考えるのも疲れちゃったよ………
なんでこんなに苦しいの?
どうして、大切な人ほど、遠くなっていくの?
どうして、もっと素直になれないんだろう。
もっと簡単に生きられないんだろう!!
苛立ち、悲しみ、そして困惑が入り交じる。
完全に、私は迷路の中にいた。
「蛍ちゃん………」
もういっそ、蛍ちゃんの所へ行きたいよ。
そうしたら、こんなに苦しまなくて済む?
私は許されるのかな……?
「会いたいよ…………」
気づけば、私は蛍ちゃんのお墓へと足を向けていた。
ペンダントへ触れ、切に祈る。
蛍ちゃん、私はどうしたらいいの?
何をすればいいの?
この手を引いて、導いてよ。
私が迷ってしまわないように、傍にいてよ!!
そう、蛍ちゃんに傍にいてほしいと思う反面で、私は傍にいたいと願う人がいる。
もし、奇跡が起きて……
時間が巻き戻せるのなら、私は………
蛍ちゃんのいる過去へ戻ろうとするのかな?
それとも、今、蛍ちゃんのいない世界で、秋君と生きる道を選ぶのかな?