青色キャンバス
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「先輩!!!」
「!!!!」
誰かに呼ばれて飛び起きる。すると見慣れた私の部屋にいた。
良かった…夢か……
「はぁっ…はぁっ……」
荒い息を整えるように胸をさする。
「先輩……」
「あ…秋君………?」
まだぼーっとしながらも秋君を見つめる。
一人じゃなかった事にホッとした。
「先輩、うなされてたけど…」
「あ…大丈…」
「無理しないでよ」
―バッ
秋君が私を抱きしめた。
それも強く。
「…秋…く……」
「俺は雛先輩の目の前にいる」
…秋君……?
「俺はちゃんとここにいるよ」
…本当だ……
秋君は私に触れてる。
ちゃんと…生きてる……