青色キャンバス
――――――――――
―――――――
――――
「ねぇ、蛍ちゃん…」
私は首にかかるネックレスを握りしめる。
私が蛍ちゃんの誕生日にあげたネックレスだ。
蛍ちゃんが死ぬ間際までつけていた遺品。
「私が、あの場所を離れなかったら…」
蛍ちゃんだけでも助け出せてたら…
私はあなたを失わずに済んだのかな?
蛍ちゃんの傍にいれば、私も一緒に死ねた?
蛍ちゃんのいないこの世界は、彩りもなくてモノクロだった。