青色キャンバス


「はぁ、少し焦りすぎたか」


秋君はため息をついてうなだれる。


「秋君??」


なんか秋君落ちこんでる??


「俺は先輩の弟じゃなくて後輩。だから一人の男としてみてよ」

「…えっ!!?」


「じゃあ先輩、次行こうか」



秋君は私の手をぐいっと引っ張りながら歩く。


…男として……?
それってどういう意味…?


問い掛けられず前を歩く秋君の背中をただ見つめた。








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