双子なシンデレラ
「はい、お姉さま。お茶とお菓子のお代わりです」
「あら、そう。でも遅かったわねぇ。いつも、もっと早くしなさいって言ってるでしょうに」
大量のお茶とお菓子を持ってきたシンデレラに、ほほ笑みながらも文句を言い、カリナはポットからコップにお茶を入れさせます。
「お姉さま! 服はこれでいいでしょうか!?」
そのとき急いでコーリンの着替えを持ってきたシンデレラが、息を切らしながらも大声で訊ねました。
「いやよ。もっと可愛いのがいいわ!」
「わたくしのは、シンデレラ?」
文句を言うコーリンと、優雅につがせたお茶を飲みながら訊ねるカリナ。
「え? カリナお姉さまのもですか!?」
そのカリナの言葉に、シンデレラは目を丸くして驚きました。
「あたりまえでしょう。まぁ、いいわぁ。シンデレラ、もうこれを下げてちょうだい。すぐに終わらして、わたくしたちの着替えを手伝うのよ」
なみなみとお茶が入ったポットと、すでに三分の二ほど減ったお菓子を指しながら、カリナはそれらを持ってきたシンデレラに命じました。