桜涙 ~キミとの約束~


私たちが店員さんに案内された席は窓側の一番奥。

奏ちゃんとリクは私の向い側に並んで座った。

そして、ドリンクバーを三つ頼み、それぞれが好きな飲み物を注いで席に戻ったところで私はようやく話を振る。

奏ちゃんには前にも少し話したけど、と告げてから、夢の内容を二人に話した。

話している間、リクは視線をアイスコーヒーに落とし、ストローでくるくると氷をかき混ぜていた。

奏ちゃんは私を見ていたものの、どこかボーッとした様子だった。


「私、リクか奏ちゃんとそんな約束してるかな?」


問いかけると、リクは相変わらずアイスコーヒーをかき混ぜながら、視線もよこさずに答える。


「さあ……どうだろ? ま、オレたちだとしたら、ずっと一緒だったし約束守ってるじゃん? ね、奏チャン」

「え? ああ、まあそうだな」


相槌をうった奏ちゃんは曖昧な笑みを浮かべた。


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