桜涙 ~キミとの約束~



ジワリと、瞳が熱くなる。


唇が震えて、私は俯いた。



知らなかった。

リクに、あんなに仲のいい子がいたなんて。


考えもしなかった。

リクが、自分以外の女の子と二人で過ごすなんて。



そして、私が


「……っ」


こんなにもリクの事を好きになっていたなんて。




気付かなかった。








< 309 / 494 >

この作品をシェア

pagetop