桜涙 ~キミとの約束~
今度は私がしっかりと頷いてみせると、鼓動を確かめていたリクの手が、やんわりと私の頬に添えられて。
「小春、好きだよ。大好きだ」
甘い告白が聞こえると……
優しいくちづけが、額に落とされた。
一緒にいると嬉しくて。
離れていると寂しくて。
触れられると切なくて。
「リク……」
この先も、ずっと一緒にいたいと思える大切な人。
「私も、大好き」
この人のために、私は生きよう。
必ず、生きよう。