桜涙 ~キミとの約束~
「リクも奏ちゃんも変わってく。私たちは、変わってくの?」
「小春……」
リクの纏う雰囲気が少し真剣なものに変わったのがわかった。
私は熱に浮かされたように心の声を口にする。
「奏ちゃんも……女の子として見てるって……」
「奏チャンが?」
朝、奏ちゃんも言ってた。
「子供じゃないって……」
私たちはもう、無邪気に笑って手を繋げるような子供じゃない。
幼馴染だけど……
「……そう、だな……」
リクの言っていた通り
男と女なんだ。