桜涙 ~キミとの約束~
✿約束の少年
「んー…なんでだろう」
休日のお昼前。
朝から部屋の掃除をしていた私は、自分の体に少しの違和感を感じていた。
どうにも疲れやすいのだ。
拭き掃除をしても、掃除機をかけても、とにかく体を動かし続けるとすぐに疲れがやってくる。
今までこんな事はなかったんだけど……
風邪のせいでまだだるさがぬけていないのか、それとも体育祭の疲れが残ってるのか。
なんとか見た目は小奇麗になった部屋を見渡して、私は掃除を中断しベッドに腰掛けた。
スプリングがギッと小さく音をたてる。
座っているのも少しだるく感じた私は、ゆっくりと体を倒してベッドの上に横になった。