もうひとつの恋
「そっか、良かったな?

きっといい人なんだろうな

今の結衣を見てればわかるよ」


照れてる結衣にそう声をかけると、彼女は少し複雑そうな顔をして、俺につっかかる。


「あーあ……

いつか純ちゃんに会えたら、すごい綺麗になって見返してやる!とか思ってたのに……

純ちゃんてば私が結婚するって言っても、全然ヤキモチすらいてくれないんだから!」


急に腰に手を当ててそう不満を漏らす結衣に、俺は面食らって目をパチパチしながら言った。


「いや、すごく綺麗になったし、大人の女性って感じで驚いてるよ!

最初誰だかわかんなかったくらいだし」


「そんな風には見えませんけど!?

やっぱり純ちゃんは私に興味ないんだ」


プゥっと頬っぺたを膨らませたかと思うと、今度は大きなため息をつく。


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