もうひとつの恋
いろんな動物を見て回り、腹が減ったなと思ったタイミングで、さとみさんがお昼にしようと言ってくれた。


健太もお腹がすいたのか、すんなり俺の肩から降りると、さとみさんが見つけたテーブル目指して走っていく。


何か買ってこようかと辺りを見回していると、さとみさんがテーブルにお弁当を広げはじめた。


俺はさとみさんがお弁当を作ってきてくれたことに興奮しながら、嬉しくて声が1オクターブ高くなる。


「えっ!?もしかして弁当作ってきてくれたんですか?
俺の分もですか?

やったぁー!さとみさんの手作り弁当食べれるなんて感激です!」


大袈裟でもなんでもなく、踊り出しそうなくらい本当に嬉しくてそう言うと、さとみさんが恐縮しながら箸を手渡してくれる。


「そんなにたいしたもんじゃないのよ

口に合うといんだけど……」


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