もうひとつの恋



うっ……うぅん……


やばい……頭いてぇ……


俺……昨日の夜、美咲さんと呑んでて……


それからどうしたんだっけ?


ガンガンする頭を押さえながら、俺はそっと目を開けてみる。


あ……れ?


ここどこだ?


見慣れない天井に驚いた俺はグルッと頭を回転させて辺りを見回す。


家具やカーテン……自分が寝ているベッドさえも、見たことのない物ばかりだ。


ゆっくりと重たい体を起こすと、ここが自分の部屋ではないことを再確認する。


ふと見ると、俺はパンツ一枚で寝ていたことに気がついた。


――えっ!?


なんだ?……これ?


なんでこんな格好してるんだ?


まさか……なんか誰かとそういうことになったとか……


いやいや、だってそうだとしたら、全く覚えてないってことないだろ?


いろんなことが頭をよぎって俺は軽くパニックを起こしていた。


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