もうひとつの恋
ようやく目的地に辿り着いて、時計をチラッと確認すると、約束の時間より5分ほど遅れていることに気づいた。
俺は慌てて車を降りると、部長を急かしながら待ち合わせの場所の方へと、速度を上げてずんずん歩いていく。
部長はそんな俺の後を追いかけるように必死で付いてきていた。
ようやく水族館の入口付近までくると、さとみさん達を探してキョロキョロと周りを確認する。
すると背の高い美咲さんの姿を目の端に捉えた。
ああやって黙って立ってると、ほんとモデルみたいだな?
170㎝はある長身にスレンダーな体つき、顔だって目鼻立ちがはっきりとしていて綺麗だと思う。
喋んなきゃモテるだろうに……
そんなことを考えながら、その隣で後ろ向きに立っていたさとみさんに向かって大声で叫んだ。
「すいませーん!
遅くなっちゃって!」
その声を聞き付けて、さとみさんが涼やかな声を出しながら、クルリと振り返った。
「遅ーい!」
少し怒った顔も、やっぱり可愛い。
思わずにやけてしまうと、俺はすっかり後ろにいる部長の存在を忘れていた。
俺は慌てて車を降りると、部長を急かしながら待ち合わせの場所の方へと、速度を上げてずんずん歩いていく。
部長はそんな俺の後を追いかけるように必死で付いてきていた。
ようやく水族館の入口付近までくると、さとみさん達を探してキョロキョロと周りを確認する。
すると背の高い美咲さんの姿を目の端に捉えた。
ああやって黙って立ってると、ほんとモデルみたいだな?
170㎝はある長身にスレンダーな体つき、顔だって目鼻立ちがはっきりとしていて綺麗だと思う。
喋んなきゃモテるだろうに……
そんなことを考えながら、その隣で後ろ向きに立っていたさとみさんに向かって大声で叫んだ。
「すいませーん!
遅くなっちゃって!」
その声を聞き付けて、さとみさんが涼やかな声を出しながら、クルリと振り返った。
「遅ーい!」
少し怒った顔も、やっぱり可愛い。
思わずにやけてしまうと、俺はすっかり後ろにいる部長の存在を忘れていた。