もうひとつの恋
そう思っただけでテンションが上がる。


「どんどんアピッといてください!

さわやかなイケメン桜井をよろしくと!」


課長は選挙か!と突っ込みをいれながら、それでも自分の妻のどこをそんなに気に入ってくれてるのか、興味が湧いたようだった。


「桜井はさ、どこがそんなに気に入ってくれてんの?」


俺はそんな課長の方が驚きだった。


いやいやいや!わかるだろ?


あんなにいい女なんだから。


近くにいすぎると見えなくなるもんなのかな?妻の魅力ってやつは。


「えっ!そこ聞いちゃいます?
全体的に自分の好みなんですよねぇ

小さくて細くて童顔で、髪の毛も肩くらいの長さをフワフワにしてるから、可愛いのに清楚な女らしさがあるというか……

それに控えめなんだけど、包み込んでくれそうな暖かさがあるみたいな……?」

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