もうひとつの恋
後頭部に回した手をようやく離して美咲さんを抱き締めると、俺は彼女の耳元でそっと囁いた。
「どうですか?
激しかったでしょう?
ご要望とあらばこの先も激しくしてあげますけど」
俺の腕の中に納まっていた彼女は、バッと顔をあげると真っ赤な顔をして俺の胸を両手で力強く押し返した。
「バカッ!そっそういう意味で言ったんじゃ……」
「ないの?」
「……もうやだ!知らない!」
そんな美咲さんをクスクス笑いながら後ろから抱き締めると、もう一度彼女に囁く。
「美咲さんには激しくも優しくも出来ますから
いつでも言ってくださいね?」
「…………うん」
美咲さんはそれはそれは小さな声でようやくそれだけ言うと、膝を抱えて座っていた背中を少しだけ俺の胸に預けてきた。
もしかして結衣に感謝するべきなのか?
美咲さんの本音が聞けたことに、俺はますます彼女にはまっていく自分を感じていた。
END
「どうですか?
激しかったでしょう?
ご要望とあらばこの先も激しくしてあげますけど」
俺の腕の中に納まっていた彼女は、バッと顔をあげると真っ赤な顔をして俺の胸を両手で力強く押し返した。
「バカッ!そっそういう意味で言ったんじゃ……」
「ないの?」
「……もうやだ!知らない!」
そんな美咲さんをクスクス笑いながら後ろから抱き締めると、もう一度彼女に囁く。
「美咲さんには激しくも優しくも出来ますから
いつでも言ってくださいね?」
「…………うん」
美咲さんはそれはそれは小さな声でようやくそれだけ言うと、膝を抱えて座っていた背中を少しだけ俺の胸に預けてきた。
もしかして結衣に感謝するべきなのか?
美咲さんの本音が聞けたことに、俺はますます彼女にはまっていく自分を感じていた。
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