もうひとつの恋
「うわぁ!俺のこと覚えててくれたんですか!

すげー嬉しい!感激です!」


会えたことの嬉しさもプラスして、俺は思わず彼女の両手を掴み、握手をしながら喜びを噛み締めた。


ハッと気づくと彼女がそのまま驚いたように固まっている。


俺は慌てて両手を離し彼女の顔を見ると、以前に会った時に比べてすっかり元気になり、ふっくらとしたように見えた。


「電話待ってたのに全然してくれないから、心配してたんですよ

でも良かった!元気そうで安心しました!」


心の底から彼女が元気になったことが嬉しくてそう言うと、彼女は驚きながらも優しい笑顔で答えてくれた。


「心配してくれてありがとう

もうこの通りすっかり元気になったから

その節はお世話になりました」


「いえいえ、とんでもないです

あの時より顔色もいいし、ふっくらしましたよね?

良かったぁ!」

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