野球少年に恋をした。
「陽菜ちゃん……来てなかったね……」
今までの温かみのある声じゃなくて、冷たく突き刺さるような声だった
「ごめん…なさい…」
「…ふっ…。理由言わないんだ…」
「え…」
先輩の表情が見えない
「良いんだ…別に…」
「あの…先輩?先輩には来年があるじゃないですか!だから前を向いて進んで…」
「うるさいっ!!」
初めて先輩が私に怒鳴った
「陽菜ちゃんは何も見てなかっただろ?!陽菜ちゃんには何もわかんねえよ!俺の気持ちなんてわかんねえよ!」