野球少年に恋をした。
陽菜は必死に手で拭いている
「わー、どこどこ」
その仕草がたまらなく可愛い過ぎて
俺はキスしたくなったんだ
「陽菜」
名前を呼ぶと俺の方を見た
見た瞬間、チュッと唇を重ねた
「…!?」
驚いた表情で俺をみた後、俺をポカポカ叩き始めた
「ま、また不意打ち!もーっっ!」
力の無い、細くて小さい手で何度も胸板を叩かれる
「もーっ!」
俺はその腕を掴んだ
「な、何ですか?」
「不意打ちじゃなかったら良いの?」
「へ?」