野球少年に恋をした。



「茉里、ありがとう。グローブ探してきてくれてありがとう」



私はその場から離れた



吐き気がする



どうして?



どうして茉里先輩は嘘を?


私は病院で言われたことを思い出した



“もう遠慮しない”



“私、祐ちゃんが好きなの”



「はぁっ…はっ…」



私の瞳からは大粒の涙が溢れてきた



私達はもう…



本当に終わっちゃったの?


「っ…っ…ひっく…」



先輩…



私達はもう…



そう思うと涙が止まらなくて胸が苦しかった



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