野球少年に恋をした。
「っ?!」
一瞬、何が起こったのか理解できなかった
私は今、洸ちゃんに抱き締められてるんだ
「は、離してっ!」
私がそう言って離れようとすればするほど、洸ちゃんの力は強くなった
「俺、陽菜が好きだ。ガキん時からずっと好きだった」
洸ちゃんがそんな風に思ってくれていたなんて…
私が先輩と付き合ってから辛かったのかな…
「俺、陽菜を守りたい。守りたいんだ」
「洸ちゃん…私は…」
私は無理だよ…
今でも先輩を忘れられないの…
「ごめんなさい。ごめんなさい洸ちゃん…」
そう言うのが精一杯で…
私の瞳からは涙が溢れていた