野球少年に恋をした。



「茉里、ありがとう。グローブ探してきてくれてありがとう」



俺はそう言った



そして、茉里の体を離した


「ありがとう…」



そう言うと、部室から出た



「待って祐ちゃん!私が聞きたいのはその言葉じゃない!」



茉里が言いたいことはわかる



でも…



何も言えなかった



次の日から本格的に左投げの練習を始めた



一度は諦めた夢のために…


辛い日もあった



でも、陽菜と俺の夢だから…



ちゃんと、投げられるようになるまでは陽菜とは距離を置くと決めたんだ



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