野球少年に恋をした。
「陽菜…」
そこに寝ているのは陽菜だった
少し痩せていて、瞳の下にはクマがくっきり
疲れているようだ
俺は陽菜の腕を掴み、布団の中に入れてやろうとした
すると、シャツがめくれて腕に包帯がしてあるのが見えた
「え?…先生、これ…陽菜どうしたんですか?!」
「…それは言えないわ」
「は?教えて下さい!」
「ただ言えるのは、陽菜ちゃんは体を張って夢を守ったってことかな…」
「それって…」
先生はニッコリ笑った
「これ以上は言えないわ。ほら、授業に戻りなさい」
そう言われたので、俺は教室に戻った