野球少年に恋をした。



もっと見たかったのに…



まぁでも…



こうやってギュッとされるのも悪くないかも…



「先輩?」



「陽菜がぶっ倒れると困るから、一緒に帰るだけで我慢する」



「えっ?…ふふふっ…」



「何だよ?」



我慢するとか、子どもみたい



「何でもないです」



「笑っただろ今!」



「笑ってないです!」



「いや、絶対笑った!」



「もー、はいはい。笑いました」



「何だよ、その言い方」



そう言いながら、先輩は私の頬っぺたをつまんだ



「むぅーっ、しぇんぱい」


「ハハハッ…やっべえー、超ウケるんだけど」



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