野球少年に恋をした。
「陽菜、ちょっと」
今にも叫び出しそうな私を呼んだのは洸ちゃんだった
洸ちゃんと話すの久しぶりかも
いつの間にか先輩の姿が消えていた
あ、別の練習場所に行ったのか…
全然話せなかったよ…
「で、洸ちゃん話って?」
「さっきさ、日向に会ったんだけど、アイツ変なこと言ってた」
「もしかして…“お兄ちゃんってことを言うな”ってやつ?」
「うん、まさにそれ」
はぁぁ…
何やってんのよ!
洸ちゃんにまで…
「日向と何かあったの?」