野球少年に恋をした。
私は先輩の言葉を遮ってしまった
「あ、すみません。言葉、遮ってしまって…」
「いや、良いんだ。ねぇ、陽菜ちゃん」
「は…はい」
「絶対決勝見に来てね。絶対甲子園連れていくから…そして、地区大会の決勝で勝ったら…」
先輩は言葉を詰まらせた
「勝ったら?」
「勝ったら…伝えたいこと伝えるから」
「え?」
「だから、来てね」
そう言ってまた頭をポンっと叩くと、先輩は教室を出ていった