Love Again【番外編集】
『さっき一緒にいたお友達に聞いたのよ。どうして慌ててお店を出て行ったのか。そしたら“お義姉さんが出産するみたい”っていうんだもの。こないだ舞ちゃんと一緒にいたし、まさかと思って聞いてみたの。あなたの名前。そしたら“早坂亜希”って。驚いたわ。まさか拓海が結婚してたなんて。』
…拓海って。
昔、付き合ってたのなら呼び捨てで呼んでたくらい当たり前なのかもしれないけど…
「どのような件で、お電話してきたんでしょうか。」
私は、努めてそう聞いた。じゃないと電話を切りたくなる衝動に負けてしまいそうだったから。それをみちるさんには知られたくもなかった。
『用があるのは、あなたじゃなくて拓海によ。代わってくれる?側にいるんでしょう?』
イヤだ。代わりたくない。そう思った。
過去の事は、気にしないでやり過ごせる。けれど、今もこうして拓海さんと関ろうとしてるのを、黙っているほど私、強くなれない。
…拓海って。
昔、付き合ってたのなら呼び捨てで呼んでたくらい当たり前なのかもしれないけど…
「どのような件で、お電話してきたんでしょうか。」
私は、努めてそう聞いた。じゃないと電話を切りたくなる衝動に負けてしまいそうだったから。それをみちるさんには知られたくもなかった。
『用があるのは、あなたじゃなくて拓海によ。代わってくれる?側にいるんでしょう?』
イヤだ。代わりたくない。そう思った。
過去の事は、気にしないでやり過ごせる。けれど、今もこうして拓海さんと関ろうとしてるのを、黙っているほど私、強くなれない。