Love Again【番外編集】

私との行為もすべてみちるさんが教えた通りしていたの？
そう思うと、拓海さんと愛し合った全てにみちるさんがかかわっているように思えて、イヤで仕方なかった。



『亜希っ！』



女子トイレに入ってくる拓海さん。



『大丈夫か？』



駆け寄る拓海さんの横を通り抜ける。



「…大丈夫だから。」



トイレの手洗い場で軽く手を洗う。



顔を上げた私は鏡越しに拓海さんと目が合い逸らしてしまった。



ズキンっ…と胸が痛む…拓海さんの顔がとても悲しそうに映っていたから…



けど、どう接していいのかなんてわからない。
拓海さんは悪くない。



でも、どうしても今は受け入れられない。



付き合ってる人がいても、みちるさんと会っていた拓海さん。
私に知られたくなかったと言っていたのは、不誠実だった頃の自分。



その時付き合っていた人達の気持ちを考えると余計やるせなく感じて…
私が同情する相手なんかじゃないのかもしれないのに、私が浮気されたわけじゃないのに、辛くて、涙が止まらない。