Love Again【番外編集】
『こんな暗くなってるのに、1人になんて出来ねーよ…』



手で顔を半分覆う拓海さん。



ごめん…


ごめんね…



「…お願…い…ひっく…ちゃんと、帰る…から」



家に着くまでに落ち着いてるのかなんてわからない。
けれど、こうでも言わなくちゃ、拓海さんは、絶対1人になんてしてくれない。









どれくらいそのまま動かなかったんだろう。
ようやく拓海さんが口を開いた。



『必ず…戻ってきて。』



私は俯いたまま頷く。



『俺から…離れていかないで…くれるよな?』



「―ッ!!」


もう一度、今度は大きく頷いた。



『信じてる…』



遠ざかっていく拓海さんの足音。



「ふっ…ううッ…」



側にいると苦しくて…


なのにこうして拓海さんが離れていっても、こんなに苦しい。



拓海さん



拓海さん…
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