Love Again【番外編集】
康太の住むアパートの前に着いて部屋を見上げる。



電気の付いていない部屋。



康太、家に帰ってないの?

それとも寝てる?




走った後で息切れする呼吸をなんとか落ち着かせて、もう一度康太へと電話をかけた。






RRRR…



『もしもし?』




電話越しに聞こえて来た康太の声。


「康太ッ!!」




『晴香?どうしたの?』



「康太ぁ!!」



良かったッ!!康太、いつもとかわりない!


「康太…今どこ?家?もしかして、もう寝てた?」




『いや…まだ、外にいて…もう少しで家に帰れるけど。』



「そう…ねぇ、今から康太の家に行ってもいい?」



声だけじゃなくて、康太の顔を見て安心したいの。



『今から!?』



「うん。駄目?明日康太も仕事だから、顔見たらすぐ帰る。だから…」




『こんな時間に出歩くなんて危ないから駄目だよ。明日まで我慢して?』



「でも…」




『晴香。心配かけないで。』





チクリと胸が痛んだ。



仕事で大変な康太に、いくら不安だったからって、無理言っちゃってる。
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