Love Again【番外編集】
嬉しくなった私は、駆け寄ろうと足を一歩前へ踏み出した。




「康…」





降りて来たのは、康太1人じゃなかった。





康太に寄り掛かって降りて来る1人の女性。


おぼつかない足取りの女性はきっと酔っているんだと思う。




その女性に肩を貸してアパートまで歩き出す康太。







息が…上手に出来ない…




ガクガクと震える足で康太のアパート前まで歩く。




見上げた康太の部屋は、しばらくの間見つめていたけれど、一向に明かりを燈さない。



















…康太?





どうして?
























浮かび上がる1つの考え。





あぁ…そっか…







康太って…嘘つくのうまいんだね。






仕事なんて、全部嘘だったんだ。




今日、こんな時間まで帰って来なかったのも…明日、遅くなるのも全部
全部、その人と一緒に過ごす為だったんだね…
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