Love Again【番外編集】
俺の横を通り抜けて、外へ出ようとする晴香。


あの時と同じように俺は晴香を抱きしめた。



『い、いやっ離して!!』


すごく暴れる晴香の手が思い切り胸や肩、顔にも当たる。


何度か顔に直撃していたけど、構わず抱きしめてた。


『―っ!やッ!!』



パシーン



『あッ…』


「―ッ!!」


晴香の平手打ちが綺麗に頬にあたって乾いた音が、部屋の中に鳴り響く。


同時に動きの止まる晴香。



ジンジン痛む頬。



「晴香、俺の話…聞いて?…あの女の子は会社の事務の女の子なんだ。」


『顔、合わせている内に…っく…好きに…なったの?』



「俺が好きなのは晴香だけだよ。」



そう…晴香しか好きじゃないんだ。



誤解させるような行動取って、傷つけたけど変わらない俺の気持ち。
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