Love Again【番外編集】
晴香が帰る旨を伝えたんだろう。一斉にブーイングするのが聞こえて来る。


すると晴香は俺を指差して来た。


きっと彼氏が迎えに来てくれたって説明してるんだろうな。



それなのにまだ引き止めようとする、晴香の前に座っていた男。







…彼氏の目の前で人の女、口説こうとすんなよ!!



俺は大股で晴香達のいる席まで進み、晴香を自分の後ろへ隠した。



その行動に目を丸くする、男達。



「悪いけど、もう連れて帰るから。」


店を出ようとした俺にしつこく食い下がる男の声。


『ま、待てよっ!』



首だけで振り返り、軽く睨み付ける。



『か、金くらい払ってけよ!!自分の食べた分くらい払ってけ!!』



思い出した様に慌てて財布を出す晴香。


それを制して、俺は財布から1万円だしてテーブルに置いた。




「こんだけあれば充分足りるだろ??…社会人なら、後輩に奢るくらいの見栄はったらどうなんだよ。」




完全に固まった男達を放って置いて、俺は晴香の肩を抱いて店を出た。


晴香はしきりに後ろを振り返りながら歩いてた…
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