Love Again【番外編集】
「狙ってる…なんて言ってたの??お、俺は狙ってるっぽいって思ってただけで…」


焦れば焦るほど、どもる口。



『…??そうなの??』



訝し気に俺を見てる晴香。



嘘つくのは心臓に悪い。



でも、まさかあの場をずっと隠れて見てました。なんて言えるかっ!!






不意に晴香が俺の手をぎゅっと握って歩き出した。


それにつられて俺も歩き出す。



『私ね…先輩達の話聞いてて思ったの。』



「な、何??」


未だに焦ってる俺をちらりと見て笑う晴香。



『康太って凄いな!って。』




俺が…凄い??



『ふふ…だってね?あの先輩達、仕事の話に混じって大半が、愚痴だったり不満だったり。“学生は気楽で良かった”とかね?』



確かに、言ってたな。



『でもさ、康太は私に対して一度もそんな事言わないもんね。きっと同じくらい大変なのに。そんなそぶりも見せないで働いてたんだなって。』
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