Love Again【番外編集】
誠が忙しく働き始めてから、私は自分の意見をあまり言わなくなっていた。



久々に会えて気分悪くさせたくなかったし、険悪になりたくなくて。



いつも誠に合わせてばかりだったな…




『最近、どうよ?』




不意に聞かれて、誠を見ると、その目は真剣に私を見てて、胸がドキンって鳴るのを感じた。




「どうって…別に普通だよ?…誠は?…先輩とは上手くいってるの?」



付き合ってた頃、職場の先輩に私との付き合いを相談するようになって、その先輩と関係を持つようになってた誠。




それを隠せずに馬鹿真面目に私に話して、私達は別れたんだよね。




『…別れた。』




「えっ?」



何で?
聞こうとしたとき、誠が頼んだ料理を店員が持ってきた。




『旨そうだな。奈緒も一口食う?』





「…いらない。」
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