Love Again【番外編集】
ピニョだ…



口の中に入ってきたピニョを認識した時、離れる唇。



『…半分個な…』




口の中で溶けていくピニョ。けど…ピニョなんかより、甘い感覚に感じた直樹の唇。




じっと直樹の顔を見つめてしまう。




『…そんなに見るなよ。恥ずいじゃん。』



私の手からお茶を奪い、反対側を見ながらグビグビ飲む直樹。




あ、耳…少し赤くなってる…




なんだ…直樹もまだ照れ臭いんだ。



そう思うと、気持ちが軽くなった。



「ふふっ…」




自然と笑いが出る。




『何、笑ってるんだよっ!』




振り向いた直樹の顔は久しぶりに見る真っ赤な顔。







なーんだ!私だけじゃなかったんだ!!




嬉しくて、どこかホッとして…



くすくすと笑いが止まらない私。




『だからっ!!何!?』






笑うだけで何も言わない私を真っ赤な顔で睨みつける直樹。
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