Love Again【番外編集】
『え?ええっ!?』


口をパクパクさせて何か言おうとしてるけど、その顔がますます面白くて、笑いが止まらない。


『だ、だって!直樹のクラスの友達が今日って!だから私っ』


「伸夫の事?」


こくこくと頷く紗英。


「あいつの記憶なんてあてになんねーよ。俺の誕生日は来月!」


『うそぉ…』


一気に力の抜けた紗英は後ずさって、後ろの壁にもたれかかった。


「…俺の誕生日、知らなかったんだ?」


『ご、ごめんなさい。今さら聞けなくて。だから、仲よさそうな伸夫くん?に聞いたの』


「紗英の…アホ。」


『ごめ…っ』


ジワーっと滲む涙。 途端に焦る俺。
ちょっとからかうつもりだったのに、まさか泣くなんて。


「さ、紗英!!泣くなっ!な?伸夫が間違ったのがいけないんだし。だから…」


けれど、一度泣きかけると、もう止まらないといった感じで、ポロポロと流れ落ちる涙。


『本当に…ごめ…ッねぇ!!』
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