Love Again【番外編集】
じっと見つめる私に泉美は小首を傾げる。けれどそんなのは一瞬で、少し私へと近づいて耳元に手を当てて囁かれた。



『美里こそ、毎晩激しいみたいね?』



激しい?



一瞬考えたけれど、すぐに何を言っているのか理解した。



違うっ!!



私の否定より先に泉美は続けて話し始めた。



『毎晩寝かせてもらえないくらい、充と…。当たりでしょ!?』




「ハズレだよ。」



ボソッと呟く私なんて気にもせず、続ける泉美。



『まあ、充の性格考えたらそうなるのも頷けるわね。でも、夜更かしは美容に良くないわよぅ?』




「だーかーらー!!違うって言ってんのっ!」



思わず大きな声を出してしまう私に驚き顔の泉美。



『え?え?違うって!?何それ。ま、まさか…。』





『何が違うって?美里、お前声デカすぎ。』



泉美の言葉に被せる様に話に突然入って来た声。



泉美と二人で同時に振り向くとそこには、私と同様に眠そうな充が立っていた。
< 267 / 359 >

この作品をシェア

pagetop