Love Again【番外編集】
「…ひっく…律ちゃ…ありが…と…ひっく…」





気持ちを代弁してくれた律ちゃんに泣きながらお礼をいうと、律ちゃんは子供にするみたく頭をよしよしと撫でてくれた。




その後は私の腕を支えながら立たせてくれて、両替を終えた達也さんがやって来た。





泣いている私と、気まずそうに側に立つ護くんに達也さんは困惑顔だった。





『護くん、愛夢美連れてくから。

私の言った言葉よく考えてよね!』




そう言って私の手をとり達也さんにも『行こう』と言う。




『愛夢美っ待って!!』




歩き出してすぐに護くんに腕を捕まれそうになって……



「イヤッ!!」




さっき腕を掴まれた時の怖さと痛みを瞬時に思い出して、とっさにその手を払ってしまった。





とてもショックを受けた護くんの顔に胸が痛くなる。





けれど何て声をかけていいのかわからなくて、背中を向けて歩き出した。





『愛夢美ちゃんっ!ごめんねっ!私と護は本当に何でも無いんだよ!?だからっーー!!』





有紀ちゃんの呼ぶ声に、少しだけ足を止めたけど、振り返らずにその場を後にした。




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