Love Again【番外編集】
買い物なんて気分にもなれずに、私は律ちゃんと2人達也さんの車の中にいた。


律ちゃんの妹の恵美ちゃんはひとりでまたショッピングに行き、達也さんは気を利かせて席を外してくれた。




そして車の中で私は律ちゃんに会うまでの出来事を洗いざらい全て吐かされる事となった。




全て話し終えると律ちゃんは大きくため息を吐いた。



護くんに思ったことを言えなかった私に呆れた?




『無自覚ってタチが悪いから嫌だね。

護くんもその有紀って子も2人してそうだから辛かったでしょ?』




「律ちゃ〜ん」




思いがけない律ちゃんの優しい言葉に涙が溢れる。




『愛夢美がはっきりと護くんに有紀って子と仲良くしないでって言えれば良かったんだけどね。』




「…うん」




護くんにも言いたいことはちゃんと言ってって言われてたのに、それが出来なくてこんな事になっちゃったんだよね。





『これからどうするの?』




「……わかんない……」




どうしたいのか、どうすればいいのかわからないよ。




護くんは……どう思ったかな?




さっきの私の態度にうんざりしちゃったかも…ね。




そう思うと涙が止まらなかった。




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