Love Again【番外編集】
みんなと久しぶりに会えたことが嬉しくて、愛夢美にはわからない話ばっかしてた。




ファミレスのドリンクバーの前でだって、俺と有紀の前からそそくさといなくなるのを見てたのに、

あの時も、俺の恥ずかしい話とか有紀に吹き込まれてるんじゃないかってそればかり気にして

愛夢美の気持ちなんて何にも考えてなかった。





映画が始まるから急ぎたいって言ったのも、きっと早くみんなと離れたかったから言ったんだろう。




映画の待ち時間にモール内を見たいって言ったのもきっと同じ理由だ。




ボーリングの待ち時間の時、もう一度同じ事言われたのに、俺…愛夢美にボーリングで良いところ見せたくて断って……。





愛夢美は、人見知りする子だって、

言いたい事をなかなか言えない子だって、

俺わかってたはずだったのに。




俺しか気付いてやれない事だったのに。





愛夢美が出してたそんな必死のサインを、俺は見ていたのに気付いてやれなかった。




「俺が気付いてやらなきゃ駄目だったんだ…」




光伸の彼女の言う通り俺、最低だーー…





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