Love Again【番外編集】
翌日の放課後は、ホームルームが終わったと同時に学校を飛び出した。




待ち合わせ場所に付いて辺りを見渡すけれど、愛夢美の姿はない。





到着してからは何度もケータイを見ては連絡が来てないか、確認してしまう。




10分



20分




いつもならそろそろ現れてくれる時間なのに。




緊張しながら押すケータイの発信ボタン。



相手はもちろん愛夢美。




ーーお掛けになった電話は現在電波の……




昨日も聞いたアナウンスの声。




電源切りっぱなしでメールに気付いてないのかな?




それとも気付いてて拒絶されてる?





覚悟はしてたんだ。




来てくれないかもしれないっていう覚悟。





でも




拒絶されてるって受け入れたくなくて、

もしかしたら今から来てくれるかもしれないって、

そう思うとなかなか帰る事が出来なくて、待ち合わせ場所に真っ暗になるまでずっと佇んでいた。




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