Love Again【番外編集】

『やだやだぁっ！離してぇっ！！』




悲鳴にも似た泣き叫ぶ愛夢美。




泣いてるのはどうして？





わかんねーよ。





俺に会いに来てくれたんじゃねーの？





なのに逃げて、泣いて……





……泣いて？？





もしかして……






『いやっ離してよぉ！！』




抱き締める腕の中で暴れる愛夢美をギュウっと強く抱き締めながら、愛夢美の泣き叫ぶ声に負けないくらい大きな声で言った。






「愛夢美！聞いてくれ！有紀は彼女でもなんでもないっ！！

有紀は、

有紀は俺のっ……」





『イヤっ聞きたくないっ！！有紀ちゃんと会ってた事なんて聞きたくないっ！！イヤーーっ』



耳を塞いで大きな声でイヤイヤ言う愛夢美。
自分の声でムリヤリ俺の言葉を掻き消してるようだった



やっぱり有紀の姿を見て誤解してるんだ。





「愛夢美、誤解だからちゃんと聞いてっ」






耳を塞ぐ両手を外そうとしても体を動かして抵抗されて、上手くいかない。




「〜っ！くそっ！！」





埒があかなくてこのままだと辺りの住民にも聞こえる大音量の泣き声。

どうにかしなくちゃ話も出来ないと思った俺は、愛夢美の顎に手をかけて強引に上を向かせてそのまま口付けた。